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画像・動画生成

Stable Diffusionで「時間旅行セルフィー」:AIで歴史的瞬間に潜入

公開 拡散指数 48

12月、匿名のクリエイターがStable DiffusionとDreamBoothを活用し、「時空旅行者の自撮り写真」シリーズを公開した。架空の同一キャラクターをピラミッド建設現場やダ・ヴィンチの画室に違和感なく配置し、微調整技術でキャラクターの一貫性を保つユニークな画像生成の可能性を示した。

Stable Diffusionで「時間旅行セルフィー」:AIで歴史的瞬間に潜入
画像:arstechnica.com

もしタイムトラベルが可能で、自撮り棒を持って過去に行けたとしたら、きっとこんな写真になるはずです。

12月、Stelfie the Time Traveller(時空旅行者ステルフィー)と名乗る匿名のクリエイターが、生成AIで作ったユニークな旅程記録をSNSに投稿して注目を集めています。写真のような質感を持つ架空の男性キャラクターを生み出し、古代エジプトや恐竜の時代といった歴史的瞬間に自撮り風に合成した作品群です。

これまで公開された作品のシチュエーションは実に多彩です。氷河期にマンモスに追いかけられながらシャッターを切ったり、建設中のギザのピラミッドの前でポーズをとったり、古代ギリシャで巨大なトロイの木馬を背景に記念撮影をしたりしています。

さらに、ダ・ヴィンチがモナ・リザを描いているアトリエで横に並んだり、コロンブスと一緒に航海に出たり、ティラノサウルスから全速力で逃げ回ったり、西部開拓時代の街並みに溶け込んだりもしています。

キャラクターを固定する技術

テキストから画像を生成するAIツールでは、古代の風景を描くこと自体は難しくありません。しかし、毎回まったく同じ顔の人物を別の場面に登場させるのは、これまで極めて困難でした。

作者が活用したのは、オープンソースの画像生成モデルStable Diffusionと、Dreamboothと呼ばれる追加学習手法です。通常のモデルは指示文ごとにランダムな人物を描き出しますが、Dreamboothを使うことで、特定の対象やキャラクターの特徴をモデルに覚え込ませることができます。

作者はこの技術で架空の人物の顔立ちをモデルに学習させ、背景となる歴史的シーンのプロンプトの中にそのキャラクターを安定して呼び出せるようにしました。これにより、どんな時代の光や影にも違和感なく溶け込む同一の主人公を作り出しています。

なぜ重要か

コンテンツ制作者や個人クリエイターにとって、この試みは生成AIが単発の画像生成から一歩進み、継続性のあるキャラクター主導の物語を作れる段階に入ったことを示しています。

従来、オリジナルの仮想キャラクターを一貫したビジュアルで展開するには、3Dモデリングの専門知識や専属のイラストレーターが必要でした。Stable DiffusionとDreamboothを組み合わせれば、個人でも独自のバーチャル俳優を低コストで生み出し、様々な世界線で活躍させることができます。

この取り組みが巧みなのは、あえて自撮りという現代的でユーモラスなフォーマットを採用した点です。完全に歴史を偽造しようとするのではなく、明らかなパロディとして仕立てることで、不気味の谷現象を笑いに変え、SNSでの拡散力を最大限に引き出しています。

一方で、技術的な懸念も浮き彫りになっています。架空のキャラクターをここまで自然に別世界に配置できるということは、同じ手法を使えば実在する著名人や一般人の顔を任意の偽シチュエーションに合成することも容易だということです。個人のアイデンティティを巡る悪用リスクへの対策は、今後業界全体が直面する大きな課題になりそうです。

情報源 (2)

  1. [1]
    cacm.acm.org(新しいタブで開きます)原文cacm.acm.org
  2. [2]

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