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Adobe Firefly、プロンプトでの動画編集に対応 「FLUX.2」なども統合

公開 拡散指数 40

Adobeは「Firefly」の動画エディタを全ユーザー向けに提供開始した。動画を最初から作り直すことなく、テキストの指示だけで被写体や色、カメラアングルを部分修正できる。さらに「FLUX.2」やTopazの高画質化モデルもアプリ内に統合された。

Adobe Firefly、プロンプトでの動画編集に対応 「FLUX.2」なども統合
画像:techcrunch.com

AIで動画を作ったことがある人なら、全体の出来は良いのに空の色が不自然だったり、カメラの画角が少しズレているだけで、最初から生成し直さざるを得なかった悔しさを知っているはずです。

Adobeはこの「ガチャ頼み」を終わらせようとしています。12月16日、同社はFireflyアプリ向けに、テキストプロンプトで微調整ができる新しい動画エディターを全ユーザー向けに提供開始しました。

プロンプトでカメラや色味を後から直す

この動画エディターは10月からプライベートベータとしてテストされていたもので、今回正式に一般公開となりました。最大の変更点は、本格的なタイムライン画面が備わったことです。

タイムライン上でフレームや音声を直感的に調整できるだけでなく、テキスト指示だけで画面内の要素、色調、カメラアングルを変更できます。

このプロンプト編集を支えているのが、RunwayのAlephモデルです。「空を曇りにしてコントラストを下げて」「被写体に少しズームインして」といった具体的な指示を出すだけで、元の映像を壊さずに修正を施してくれます。

Adobe独自のFirefly Videoモデルも強化されました。最初のフレーム画像とカメラワークの参考動画をアップロードすれば、そのカメラの動きを忠実に再現した動画を生成できるようになっています。

さらに外部モデルの導入も加速しています。高画質化で定評のあるTopaz LabsのAstraモデルが追加され、生成した動画を1080pや4Kへアップスケール可能になりました。

画像生成ではBlack Forest LabsのFLUX.2が各プラットフォームのFireflyに即日追加され、Adobe Expressでも1月から利用可能になります。共同作業用のボード機能も追加されました。

なお、1月15日までの期間限定で、Firefly ProやPremium、7000クレジット、50000クレジットのプランを契約しているユーザーは、すべての画像モデルとFirefly Videoモデルでの生成が無制限で利用できます。

なぜ重要か

クリエイターにとって、今回のアップデートはAI動画制作の敷居を大きく下げます。これまでは狙った絵が出るまで何度も最初から生成し直すコストと手間がかかっていましたが、指示出しで部分修正でき、参考動画でカメラワークを固定できるようになったことで、実務で使える道具に近づきました。

業界全体で見ると、Adobeは自社モデルに固執せず、他社の強力なモデルを積極的に取り込むプラットフォーム路線を強めています。Runwayの編集能力、Topazのアップスケール、FLUXの画像生成をひとつのタイムラインに集約する形です。

この判断は非常に賢明に見えます。Adobeの強みはモデル単体の性能競争ではなく、プロが慣れ親しんだ制作フローのUIやタイムラインにあるからです。外部モデルを囲い込むことで、制作現場の中心であり続けることができます。

ただし懸念もあります。編集の要となる機能をRunwayやTopazに依存している状態は、自社モデルの開発スピードに対する課題感の表れとも受け取れます。複数の異なるモデルを組み合わせたときに、画風や一貫性がどこまで破綻せずに維持できるかは、今後の実際の現場での検証が必要です。

情報源 (1)

  1. [1]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com

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